- 毛深い原因を知りたい
- 毛深い私は、きっと男性ホルモンが多く、女性ホルモンが少ないんだと落ち込んでいる
- 女性ホルモンのサプリを飲んだり、注射をすれば、毛が薄くなるのではないかと期待している
毛深い私は、男性ホルモンが多いのかな~。
えっ?女の子なのに、男性ホルモンってあるの?!
あるよ。少しは。
女性ホルモンが入った食べ物とか薬とかいっぱい飲めばいいんじゃん!!
そう簡単じゃないのよ~。
毛深いことで悩んでいる女性は、本当に多いです。
私は助産師と言う仕事柄、たくさんの女性と関わってきましたが、地域性もあって毛深いことを悩んでいる女性が本当に多かったんです。
そんな女性から時々、
「男性ホルモンが多いせいではないか」
「女性ホルモンが足りないんじゃないか」
と聞かれることもあったのでその点について、私の考えも合わせて書いていきたいと思います。
毛深さとホルモンとは関係あります
タイトルで「毛深さとホルモンとは関係ない?」と書いちゃったので、「えっ!!関係ないの?!」と驚かれたと思います。
でも結論から言わせてもらうと、毛深さとホルモンは関係あります。
「やっぱりね」と思ったあなた。
さすがです(*‘ω‘ *)
毛に影響するホルモンはやはり男性ホルモン!だけど・・
毛に関していえば、やはり男性ホルモンが大きく関係しています。
男性ホルモンと言うと、男性のものという感じがしませんか?
でも女性の体にも、男性ホルモンが存在します。
(もちろん女性ホルモンよりは少ない量です)
そして、同じように男性の体にも、女性ホルモンが存在するんですよ(^^)d
男性ホルモンや女性ホルモンは、細かく言えば色々なものに分けられますが、
ここでは、分かりやすく
「男性ホルモン」「女性ホルモン」と呼ぶことにしますね。
この2つのホルモンは体の中で、色々な仕事をしてくれています。
男性ホルモンと女性ホルモンのお仕事
男性ホルモンは「男らしさ」を作ってくれるホルモンで、
毛に働きかけたり、しっかりした骨組みとムキムキな筋肉をつくってくれたり、
一般的に男らしいと言われる体を作るのに、役立ってくれます。
女性ホルモンは「女らしさ」を作ってくれるホルモンで、
脂肪が付きやすくなって、丸みを帯びた女性らしい体にすることや、生理の調整をしたり、妊娠・出産の継続のために働いたりと、
女性らしい体を作るのに役立ってくれます。
小学6年生の時の頃、初潮(生まれて初めての生理)がきて、何だかお腹に脂肪が付いてきたな~とダイエットサプリの試供品をこっそり取り寄せ、母に怒られたことを思い出します。
男性ホルモンと女性ホルモンは、いい具合にバランスをとって、体を動かしてくれています。
なので、そのバランスが乱れると、体に不調が出てしまうんですね。
ホルモンが毛に影響するわけ。男性ホルモンの意外な作用とは!
毛に関して言えば、ホルモンが乱れることで、毛が薄くなることもあれば、濃くなることもあるんですよね。
人って繊細(*‘ω‘ *)ウフ
男性ホルモンが毛に与える影響としては、
毛の成長期の時間を長くして、軟毛を剛毛に変えるという働きがあるようです。
つまり、
ボーボーな毛を長くフサフサにしてくれるってことですね!
それなら
「体じゃなくて髪の毛に作用してくれよ~」って思いますよね~。
40を過ぎて、少しずつ髪の毛が薄くなってきた気がする私にとっては、死活問題です。
あれ?でもここで何か気づきませんか?
そう、
何で「頭はハゲていて、体毛は剛毛」ということが起こるんだろうか。。
そこには男性ホルモンの悲しい実態があるんです。
まず、男性ホルモンが作用しやすい場所がこちら。
わき、アンダーヘア、あご、胸、背中、お腹、頭の前、頭頂部です。
場所によって、男性ホルモンの働きが変わっちゃうんですって!
(というより、いくつかある男性ホルモンが、それぞれに違う作用をしているという感じでしょうか)
例えば
わき、アンダーヘア、顔などは
→ 剛毛になるように作用
前頭部、頭頂部は
→ 軟毛になるように作用
という感じです。
なんとまあ、悲しい作用。
せめて逆であってくれよ(T_T)
まあ、私の場合はホルモンというより、遺伝なんだろうと思っていますが。
(父がガレッジのゴリさんのような腕をしてました。ゴリさん、例えてごめんなさい(。-人-。))
女性ホルモンはどうなんだろう?
実は私、今まで産婦人科で「体毛が濃くなった」と悩んでいる妊婦さんに対して、
「大丈夫ですよ。今は女性ホルモンが増えてそうなってますけど、出産後はもとに戻りますからね」
なんて声かけをしていたのですが、今回脱毛の勉強をするにあたって、もう一度勉強し直したところ、どこにもそんなこと書いてないんですけど~!!((((;゜Д゜)))びっくりした~
女性ホルモンが減ると、毛が抜けやすくなる(特に髪の毛)は、よく言われているのですが、体毛に関しての詳しい文献がなかなか見つけられなかったです。
よくよく調べてみると、妊娠期間中はどうやら女性ホルモンと共に男性ホルモンも増えるということなので、結局は男性ホルモン増加による影響であるようです。
女性ホルモンは毛を増やすとか減らすとかでなく、「艶のあるきれいな毛を保ってくれるのに役立っているよ~」てな感じなので、量を左右するというより
「髪質をいいものにしてくれる」
という方が近いのではないでしょうか。
つまり、
毛の量は男性ホルモン
毛の質は女性ホルモン
という感じです。
ちなみに、更年期や出産後の一定期間は女性ホルモンが減るのですが、その時期は髪の毛がごっそり抜けたり、薄くなったりします。
これは、女性ホルモンが減ることで、髪の質が低下し、抜け落ちる髪が増えるからで、毛周期にも変化が生じるようです。
女性ホルモンが減り、男性ホルモンが優位に立つからという理由も重なっているようですね。
なので単に「女性ホルモンが増えたら体毛が減る」というわけではありません。
それぞれのホルモンは1つのことだけに働くわけじゃないので、増やしたり減らしたりすれば、それが、良い方に働く場所もあれば、悪い影響がでる場所もあるんだと頭に置いてた方が良さそうですね。
なので、「女性ホルモンを増やせば、体毛が減らせる!」と考えて、簡単にホルモン剤に手を出そうとしているなら、やめた方がいいです。
もちろん必要な方が病院で、医師の診断のもとに飲むのは別ですよ。
ホルモンはバランスが大事!!
いずれにしても、結局はホルモンって、バランスが大事ということは、絶対です!
なので、簡単にホルモン剤を飲んだり、注射したりするのは、だめですよー。
そうすることで、ホルモンバランスを崩して体の不調をきたしたり、癌や血栓症のリスクを上げてしまうかもしれません。
ネットでピルを買ったり、友達にもらったりして勝手に飲むのは、本当に危険なのでやめて下さいね。
ピルはその目的に合わせたホルモンの内容だったり、量だったりするので、種類もたくさんあります。
内服するなら、必ずお医者さんの指示のもとです!
病気の可能性も考える
もし、毛が濃すぎて悩んでいるのであれば、1度病院で検査を受けてみても、良いかもしれません。
ちなみに私もホルモン検査を受けたことがありますが、正常でした。
毛が濃い方の中で、男性ホルモンなどの値が基準値よりも高い場合は「多毛症」と診断されますが、
多毛症の約8割が、
「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)=PCOS」
という婦人科の病気であることがわかっています。
この病気は男性ホルモンや、女性ホルモンの中のある種が増えることで、
月経異常(生理が来ない、不規則)、不妊、
男性化徴候(多毛、ニキビ、声の低音化など)、肥満などの症状が出ます。
産婦人科では珍しくない病気で、
「生理が来ない」とか「なかなか妊娠しない」
などの症状で受診する女性が多かったです。
婦人科のエコー(膣からみる超音波検査)で確認することができるので、子宮がん検診の時に見つかる人もいます。
婦人科では問題なかったけど、やっぱり心配という方は、「多毛症」を専門にみてくれる病院を探して、1度相談してみて下さい。
結局毛深い原因って・・・
毛深い原因はいろいろです↓
- 遺伝
- 外部刺激
- 年齢
- 食事
- 肥満
- ストレス
- 睡眠
- 病気
ここでは詳しく触れませんが、原因とされている項目をみていると、その対策のほとんどが「健康な体をつくること」と同じになるのではないかと思えてきました。
つまり、規則正しい生活をして、バランスの良い食事をとり、軽い運動などを行いながら、ストレスをためない。
というのが、これらの原因で起こっているであろう、毛深さへの対策にもなります。
私はこれらの対策だけでは、改善されないだろうなあという程の毛深さだったので、社会人になってから、最初のボーナスでのサロン脱毛を行いました。
脱毛を始めてからも色々大変でしたけどね(^^;